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所蔵企画展 第1期

所蔵企画展 第1期 日本の近現代版画2 ~時代を彩る版~

今回東広島市立美術館では、所蔵作品による企画展としては5年ぶりの大規模な展覧会を開催いたします。第1期では日本の近現代版画の作品の展示を行います。

はじめに

皆様は「版画」に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

当館では、これまで、国内の近現代作家の版画作品を収集をしてきました。

さて、「版画」というと浮世絵や学校で習った木版画の思い出を連想される方も多いでしょう。しかし、特に60年代以降の「現代版画」と呼ばれる作品を見ていくと、様々な技法を合わせて作られた作品も多く、これまでの概念を覆す多様な版画たちが生まれてきています。

今回の展覧会では、こうした日本の「版画」が多様化していく1960年代以降の“発展”の時代を取り上げつつ、その背景として日本における「版画」の“確立”の時代をあわせて取り上げることで、現代の「版画」をより深く知ることができるのではないかと考えています。

明治から平成にかけてその時代を彩る「版画」の数々、その中からあなたの心を彩る「版画」を見つけてみませんか?

山本 鼎 『ブルターニュの入江』(大正7年)

日時

平成25年3月30日(土曜日)~平成25年5月12日(日曜日)

休館日

月曜日

入館料

一般 300円 大学生 200円

高校生以下無料

20人以上の場合は一般が250円、大学生が150円の団体料金となります。

共用チケット

一般 400円 大学生 250円

一枚で第1期と第2期の展示が見られるお得なチケットです!第1期期間中に販売。

主催

東広島市立美術館

後援
  • 中国新聞
  • NHK広島放送
  • 中国放送
  • 広島テレビ
  • 広島ホームテレビ
  • テレビ新広島
  • 広島エフエム放送
  • プレスネット
  • KAMONケーブルテレビ
  • FM東広島89.7MHz
内容

当館では、収集方針の一つの柱として、国内の優れた近現代版画をあげ収集をしてきました。版画の総点数は422点と、全所蔵点数の約3分の2を占めております。このうち、現代美術にスポットを当て続ける当館としては、版画についても現代の作品が多くあり、422点の作品のうち実に337点が60年代以降に制作された現代版画の作品となります。

60年代以降の版画の特徴といえば、版画の多様化といえるでしょう。色鮮やかな版画、1メートルを超える巨大な版画、写真と共演する版画、これまであまり見られなかった技法を活用した版画、などが登場し、作家のこだわりによってこれまでの常識ではあまりなかった版画が生まれ、日本の版画は明らかに“発展”の時代を迎えます。さて、ではなぜ60年代以降、現代版画は多様化を見せるようになったのでしょう。一つとしては、シルクスクリーンの普及、大型プレス機の登場など急速な技術革新の側面がそこにはあります。しかし、日本での版画の多様化の背景には、芸術の1分野としての版画の“確立”があるのです。そしてそこには、その下地を作ってきた近代以降の版画たちがあります。このように60年代以前の日本の近現代版画史の転機となる作品をあわせてお見せすることによって、日本の現代版画の多様化をより深く知ることができます。

第2回目を迎えます今回は、日本の近現代版画の数々をその歴史から“確立”と“発展”という観点から紹介します。

明治から平成にかけての様々な版画から、その時代の版画の特徴や美しさを感じていただければ幸いです。

出品作家*五十音順、敬称略
  • 靉嘔
  • 池田満寿夫
  • 池田良二
  • 石井鶴三
  • 入野忠芳
  • 織田一磨
  • 恩地孝四郎
  • 加納光於
  • 柄澤齊
  • 川上澄生
  • 川瀬巴水
  • 河内成幸
  • 川西英
  • 木下泰嘉
  • 木村光佑
  • 木村秀樹
  • 栗田政裕
  • 黒崎彰
  • 小林敬生
  • 駒井哲郎
  • 斎藤清
  • 高橋秀
  • 殿敷侃
  • 戸張孤雁
  • 友安一成
  • 永瀬義郎
  • 中山正
  • 野田哲也
  • 橋口五葉
  • 長谷川潔
  • 浜口陽三
  • 浜田知明
  • 平塚運一
  • 日和崎尊夫
  • 吹田文明
  • 藤森静雄
  • 星襄一
  • 前川千帆
  • 松本旻
  • 棟方志功
  • 百瀬寿
  • 山口啓
  • 山下清澄
  • 山本鼎
  • 横山隆雄
  • 吉田穂高
  • 吉原英雄
週替わり企画 時代を彩る作家たち

4月9日(火曜日)より、毎週1人の出品作家にスポットを当て、作家の1~2点を展覧いたします。

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