平成24年度第2期所蔵作品展
第2期所蔵作品展 ~表現される女性たち~
展覧会概要
今回は、所蔵作品のうち、女性をモチーフに描いた、または女性を象徴的に用いた絵画・版画・彫刻など約20点を展示します。
日時
平成24年 5月18日(金曜日)~6月17日(日曜日)
会場
東広島市立美術館
開館時間
10時~17時(ただし入館は16時30分まで)
入館料
一般100円 大学生70円
高校生以下は無料
20人以上の場合は一般が70円、大学生が50円の団体料金となります。
出品作家*五十音順、敬称略
版画
- 池田満寿夫
- 北岡文雄
- 清宮質文
- 友安一成
- 永瀬義郎
- 橋口五葉
- 山下清澄
- 吉原英雄
絵画
- 小早川篤四朗
- 光岡始
書
- 竹澤丹一
彫刻
- 小平胖可
作家解説
出品を予定している作家のうちの一部をご紹介いたします。
小平 胖可(こだいら ゆたか)昭和19(1944)年~平成15(2003)年
作家は、人物像、特に女性像の制作に優れた力量を発揮した。写実的で優美な女性像は見るものを安堵させる包容力と気品にみち溢れており、母校や、奉職した広島大学などの教育機関にも作品が設置さている。教育者としてもすぐれた後進を多く送り出した作家として知られている。
本展覧会で出品する「カイツブリを抱く女」は、代表作「カイツブリの郷岸(第75回白日会展・吉田賞作品)」の系譜に位置づけられる作品である。
橋口 五葉(はしぐち ごよう)明治14(1881)年~大正10(1921)年
作家は、自画自刻自摺にこだわることなく、よい彫師・刷師を監督して制作したほうが芸術的価値のある創作版画ができるとして、創作版画運動とは一線を画し、新版画運動に加わった。その運動の先鞭をつけた代表的な作家として知られている。作風は写実性を高めた個性的な顔立ちによる美人画である。
本展覧会で出品する「化粧の女」は、作家の代表作として知られる作品である。
永瀬 義郎(ながせよしろう)明治25(1892)年~昭和53(1978)年
作家は、固定観念を嫌い、時には手抜きともみえる自由さによって、版の味わいに終始することのない、多彩な半業を展開した。代表的な技法として、紺紙金刷やNP´73など、独自の製版方法を編み出した。本展覧会に出品する作品にも、その技法は使用されており、作家独自の世界を表現している。
出品作品
出品する作品のうちの一部を紹介します。
左:小平胖可「カイツブリを抱く女」
中:橋口五葉「化粧の女」
右:永瀬義郎「浪漫」