特別展 「冨田伊織 新世界『透明標本』展」
透明骨格標本(透明二重染色標本)はメダカなど解剖が難しい小さな生き物の骨格を研究するために生み出された手法です。生き物を酵素につけることで肉質を透明にし、染液で硬骨を赤く、軟骨を青く染色します。そのため骨格がばらけることなく、生き物の姿かたちがそのままの状態で観察することが可能となります。
冨田伊織は大学在学中、透明骨格標本に魅せられ制作を開始し、2008年より「新世界『透明標本』」と題し作家活動を始めます。生き物と真摯に向き合い、卓越した技術によってつくられた「透明標本」は、幻想的なグラデーションの色彩とともに、長い年月をかけて進化した生き物の洗練されたフォルムの美しさがあらわれ、生命の輝きを放っています。
本展では制作過程や学術的な観点を交えながら「透明標本」をライトアップ展示しご紹介します。生き物の内なる美の世界をご堪能ください。
開催概要
会期 | 令和7(2025)年7月10日(木曜日)~10月5日(日曜日) |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで) ただし、7月10日(木曜日)は10:00開館、7月26日(土曜日)、8月16日(土曜日)、9月13日(土曜日)、10月4日(土曜日)は19:00まで開館 |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌平日) |
会場 | 東広島市立美術館 3階展示室 |
観覧料 |
前売券一般800円、大学生560円*、高校生以下無料* 当日券一般1,000円、大学生700円*、75歳以上・高校生以下無料* ウィズこどもデー一般800円、大学生560円* *学生証または年齢が確認できる証明書をご提示ください/( )内は当日券に限り20名以上の団体料金/身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けられている方は受付にて各手帳(障害者手帳アプリ「ミライロID」利用可)ご提示で観覧料無料 |
主催 | 東広島市立美術館、中国新聞社 |
企画制作 | 高知新聞企業 |
後援 | 中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島、広島エフエム放送、(株)広島リビング新聞社、プレスネット、KAMONケーブル、FM東広島89. 7MHz、尾道エフエム放送 |
展示作品
プロフィール
透明標本作家 冨田 伊織 (1983-)
北里大学水産学部水産生物科学科卒業。北里大学在学中に、研究用の透明骨格標本に魅せられ独自に制作を始める。卒業後は岩手県で漁師見習いをしながら作品制作を続け、2008年から透明標本作家として活動を開始。日本国内はもちろん、世界中で注目を集めている。
会場内撮影OK
本展では、会場内の写真撮影可能です。撮影した写真や動画は、ぜひ「#透明標本展東広島」をつけて投稿してください。
※撮影した写真を商用として利用することは固く禁止いたします。
※フラッシュ撮影はお控えください。
関連イベント
イベントにご参加の皆さまへ
■提供いただいた個人情報は、今回の企画運営目的にのみ利用し、その他の目的では利用しません。
〈事前申込制イベントについて〉
■応募は各イベントにつき1組1通まで、複数お申込みいただいても1件として取り扱います。
■申込多数の場合は厳正なる抽選により、当選者を決定します。
■申込内容に不足、不備がある場合は無効といたしますのでご了承ください。ご不明な点がございましたらご遠慮なくお問い合わせください。
イベント一覧
① アーティストトーク
② ワークショップ「プラバンでアクセサリーづくり」
③ スティールパンコンサート
④ 講演会「透明骨格標本が解き明かす研究の世界」
⑤ ワークショップ「透明骨格標本で身近な生き物の骨格を観てみよう」
⑥ 美術館×ひとむすびの場 『透明標本』と『ひかり』のマーケット
⑦ 東広島市くららジュニアオーケストラ アンサンブルコンサート
① アーティストトーク
本展出品作家の冨田伊織氏が鑑賞者とともに会場を巡りながら、『透明標本』の制作にまつわるお話や解説などを行います。
日時 | 2025年7月10日(木曜日)11:00~11:30 |
講師 | 冨田伊織(出品作家) |
会場 | 3階展示室(申込不要) |
参加費 | 要観覧券 |
②ワークショップ「プラバンでアクセサリーづくり」
プラバンに色鉛筆で海の生き物を描き、焼成後に樹脂塗装で仕上げを行い透明感のあるアクセサリーをつくります。
日時 | 2025年7月21日(月曜日・祝日)[1回目]10:00~12:00 [2回目]14:00~16:00 |
講師 | 西本ゆうこ(viola-viola 主宰) |
会場 | 1階アートスペース |
定員 | 各回16名(事前申込制・参加無料) ※1組4名まで申込可 |
対象 | 小学生以上(小学生以下は保護者同伴) |
締切 | 2025年7月7日(月曜日)必着 |
講師プロフィール
西本 ゆうこ(viola-viola 主宰/季節の手描きアクセサリー作家・色鉛筆画家)
散歩道で見つけた小さな花を、アクセサリーにできたら——そんな想いから、日本の美しい四季を感じられる、世界にたった一つの色鉛筆アクセサリーを一つ一つ手描きでお作りしています。手描きならではの優しい風合い、小さな花や生き物たちをモチーフにしたプラバンアクセサリー。量産はできない分、一つひとつに心を込めて。各地で販売やワークショップを開催中。小さなお子さまからご年配の方まで、男女問わず夢中になれるアクセサリー作りの時間は、まるで宝物のようなひととき。ものづくりの楽しさと感動を、ぜひ体験してみてください。
◆申込方法
①webフォーム
以下のお申込みフォーム(web/外部リンク)からご応募いただけます。
※必要な項目をご入力のうえ、フォームの送信ボタンをクリックし応募を完了させてください。
ワークショップ「プラバンでアクセサリーづくり」参加申込書(WEB/外部リンク)
②往復はがき
必要事項をご記入のうえ、当館までお送りください。
※2024年10月1日からの郵便料金でお送りください。
◆記入内容
[往信裏面]1.イベント名(ワークショップ「プラバンでアクセサリーづくり」) 2.参加者氏名・ふりがな・年齢 3.同伴者氏名 4.代表者電話番号・住所
記入例等は下記リンクをご覧ください。
◇イベント申込往復はがき記入方法
③スティールパンコンサート
展覧会のテーマにあわせた楽曲ラインナップで、スティールパンの演奏によるロビーコンサートを行います。
日時 | 2025年7月27日(日曜日) 14:00~14:40 |
演奏 | 佐々木謙太朗&相澤彩絵(スティールパンデュオ) |
会場 | 1階ロビー(申込不要・参加無料) |
演奏者プロフィール
■佐々木 謙太朗
広島出身スティールパン奏者。幼少よりドラムを演奏していたがスティールパンに出会い転向、スティールパン奏者として活動を始める。スティールパンが生まれた国トリニダード・トバゴやアメリカにスティールパンの旅に向かい見聞を広める。主宰するスティールパンオーケストラ”Zipangu Steel Orchestra”やソロでの演奏、セッション、レコーディング、レッスン等の活動している。広島初のスティールパンバンド”コテンパン”結成。
■相澤 彩絵
幼少期よりピアノや合唱などの音楽に親しみ、12歳から打楽器を始める。洗足学園音楽大学打楽器コース卒業。打楽器を石井喜久子、藤井むつ子、神谷百子、和太鼓を林英哲、各氏に師事。現在はスティールパンを中心にソロ、弾き語り、セッション、スティールバンド、などの演奏活動に加え、演奏指導や楽曲制作、レコーディングなど、様々な活動を通してスティールパンの可能性を探究している。
④講演会「透明骨格標本が解き明かす研究の世界」
両生類の透明骨格標本を用いて生物学の研究を行っている広島大学両生類研究センター助教の田澤一朗博士に、標本が研究にどのように役立ち、生き物の体の形作りの仕組みやその進化が解き明かされていくのか、具体例を交えながらご講演いただきます。カエルのオタマジャクシの尾から後肢が生えた様子や、イモリ幼生の後肢骨格が徐々に背骨に接続されていく様子などの画像を紹介していただく予定です。
日時 | 2025年8月9日(土曜日)14:00~15:30 |
講師 | 田澤一朗(広島大学両生類研究センター助教) |
会場 | 1階アートスペース |
定員 | 50名(事前申込制・参加無料)※1組4名まで申込可 |
締切 | 2025年7月26日(土曜日)必着 |
講師プロフィール
田澤 一朗(広島大学両生類研究センター助教)
愛知県豊橋市生まれ。1995年広島大学理学部生物学科卒業。1997年同学大学院理学研究科博士課程後期を中退し広島大学理学部に教務員として着任。2006年博士号(理学)取得。2007年広島大学大学院理学研究科に助教として着任。改組により現在は広島大学両生類研究センター助教。専門は両生類の変態とその進化。両生類研究センターではプロジェクト室長として公開講座などのアウトリーチ活動を担当する。
◆申込方法
①webフォーム
以下のお申込みフォーム(web/外部リンク)からご応募いただけます。
※必要な項目をご入力のうえ、フォームの送信ボタンをクリックし応募を完了させてください。
講演会「透明骨格標本が解き明かす研究の世界」参加申込書(WEB/外部リンク)
②往復はがき
必要事項をご記入のうえ、当館までお送りください。
※2024年10月1日からの郵便料金でお送りください。
◆記入内容
[往信裏面]1.イベント名(講演会「透明骨格標本が解き明かす研究の世界」) 2.参加者氏名・ふりがな・年齢 3.同伴者氏名 4.代表者電話番号・住所
記入例等は下記リンクをご覧ください。
◇イベント申込往復はがき記入方法
⑤ワークショップ「透明骨格標本で身近な生き物の骨格を観てみよう」
透明骨格標本を顕微鏡で覗いて身近にいる生き物の骨格を観察するワークショップです。参加者には観察した標本1つをお持ち帰りいただきます。
日時 | 2025年8月16日(土曜日)14:00~16:00 |
講師 | 中西健介(広島大学両生類研究センター所属/広島大学大学院統合生命科学研究科修士2年) |
協力 | 田澤一朗(広島大学両生類研究センター助教) |
会場 | 1階アートスペース |
定員 | 16名(事前申込制・参加無料) ※1組2名まで申込可 |
対象 | 小学生以上(小学生以下は保護者同伴) |
締切 | 2025年8月2日(土曜日)必着 |
講師プロフィール
中西 健介(広島大学両生類研究センター所属/広島大学大学院統合生命科学研究科修士2年)
広島県海田町出身。2024年に広島大学理学部生物科学科を卒業し、現在は同大学大学院統合生命科学研究科 修士課程2年に在籍。広島大学両生類研究センターに所属し、透明骨格標本などを用いてカエルの骨に関する研究を行っている。中学生の頃から透明骨格標本の作製を始めた。高校時代、自作したカエルの透明骨格標本を観察していた際に、不思議な形の骨を発見したことをきっかけとして現在の研究に取り組むようになる。これまで作製した透明骨格標本は、サカナ・カエル・トカゲ・ヘビ・ネズミなど、多岐にわたる。
◆申込方法
①webフォーム
以下のお申込みフォーム(web/外部リンク)からご応募いただけます。
※必要な項目をご入力のうえ、フォームの送信ボタンをクリックし応募を完了させてください。
ワークショップ「透明骨格標本で身近な生き物の骨格を観てみよう」参加申込書(WEB/外部リンク)
②往復はがき
必要事項をご記入のうえ、当館までお送りください。
※2024年10月1日からの郵便料金でお送りください。
◆記入内容
[往信裏面]1.イベント名(ワークショップ「透明骨格標本で身近な生き物の骨格を観てみよう」) 2.参加者氏名・ふりがな・年齢 3.同伴者氏名 4.代表者電話番号・住所
記入例等は下記リンクをご覧ください。
◇イベント申込往復はがき記入方法
⑥美術館×ひとむすびの場 『透明標本』と『ひかり』のマーケット
美術館前の西条中央公園でマーケットを開催します。地域の雑貨や屋台が並びます。
日時 | 2025年9月13日(土曜日) 17:00~20:00 |
会場 | 西条中央公園 |