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「Manda-la 東広島プロジェクト」撮影参加募集

東広島市制施行50周年記念「Recollection ⇄ Vision 東広島の過去・現在・未来」展
美術家・宇佐美雅浩 制作プロジェクト
「Manda-la in 東広島」撮影参加者募集

未来へつなぐ作品に参加しよう!

美術家・宇佐美雅浩が長年続けている〈Manda-la〉シリーズ。代表作である《早志百合子 広島 2014》は、2014年に広島市内の原爆ドーム前で約500人を集め、花や食卓など様々なものを現地に配置し大型の写真作品として制作されました。合成は一切行わず、現地でリアルにつくりあげ撮影された作品です。

今回の制作プロジェクトでは〈Manda-la〉 東広島版として、市制施行50周年の年度最後の特別展のために、原爆投下80年を迎える2025年という年に、東広島の特徴である赤瓦の風景や明治以降の近代化で発展した酒づくりの歴史文化、現代において消えゆく戦時中の出来事にまつわる人々の記憶をもとに、1枚の大型写真作品を制作します。西条の酒蔵通りの一角を舞台として、東広島の過去から現在、そして未来へとつなぎ、この街の歴史や文化とともに、今を生きる人々の記憶や歩みを作品として後世へ残す制作プロジェクトです。
なお、完成した写真作品は東広島市制施行50周年記念「Recollection ⇆ Vision 東広島の過去・現在・未来」展(2025.2.7-3.23)の主要作品として展示されます。ぜひ会場でご自身の姿をご覧いただければ幸いです。参加者には記念特典として完成作品の作家サイン入りポストカードを進呈いたします。こちらもどうぞご期待ください。

プロジェクト実施概要
日程 令和6(2024)年11月2日(土曜日)【天候予備日 11月3日(日曜日)】
時間 13:00~16:00のうち1~2時間程度(詳細は後日発表)
※現場配置、説明など準備を含む。撮影時間は30分程度を予定。(変更の可能性あり)
参加作家 宇佐美雅浩(美術家)
出演者 一般・大学生・子ども(高校生以下)・乳児(保護者)総勢約500名予定
場所 西条本町歴史広場、その他隣接エリア(〒739-0011 広島県東広島市西条本町9-9)
アクセス JR山陽本線「西条駅」南口徒歩約5分
※当日は近隣で大型イベント開催予定のため、駐車場の混雑が予想されます。
原則、公共交通機関をご利用の上お越しください。専用駐車場はございません。
周辺の有料駐車場をご利用いただく必要がございます。

 

◆申込方法:webフォーム ※定員達し次第〆切

①個人でのお申込み

以下のお申込みフォーム(web/外部リンク)からご応募いただけます。
※個人でのお申込みの場合は最大5名まで入力可能です。
※申込後10月下旬~開催までに2回、参加案内通知を送付予定です。複数でのお申し込みの場合、代表者宛に通知を送付いたします。
※必要な項目をご入力のうえ、フォームの送信ボタンをクリックし応募を完了させてください。
※申込期間〆切:10月20日(日曜日)まで

【個人用】Manda-la 東広島プロジェクト 参加申込フォーム(WEB/外部リンク)

②団体でのお申込み

1. 下記申込様式をダウンロードし、代表者及び参加者情報をご入力ください。

団体用参加申込書(Excel)

団体用参加申込書(PDF)

2. お申し込み手続きは下記webフォームから行い、必要情報をご入力の上、データを添付(アップロード)して送信ください。
※申込後10月下旬~開催までに2回、参加案内通知を送付予定です。複数でのお申し込みの場合、代表者宛に通知を送付いたします。
※申込期間〆切:10月20日(日曜日)まで

【団体用】Manda-la 東広島プロジェクト 参加申込フォーム(WEB/外部リンク)

 

宇佐美雅浩による「Manda-la in 東広島」のコンセプト

1945年8月6日、賀茂高等女学校に通っていた女学生は、学徒動員のため登校する途中に、B29が飛んで行くのがみえた。その後、ピカッと光った後にキノコ雲をみた。
一日を過ごしたのちに下校し近くの西条駅に行くと、列車で広島市から原爆の被害を受けた方々が運ばれてきていた。
原爆が投下された、広島市内の爆心地から直線距離で20Kmに位置する東広島市からもピカっという光と、キノコ雲が目撃できた。原爆投下後、賀茂高等女学校の女学生をはじめ多くの市民が東広島から広島市に向けて救護にむかい多くの被爆者を看護したという歴史がある。
また、明治期以降の近代化や鉄道網の発達とともに発展した東広島の酒づくりは、戦時下における物資不足や制限のなかでもそれを途絶えることなく、戦後の経済成長で繁栄していった。
当時は酒仕込みが本格化する秋冬時期に、農閑期に入る農業従事者たちは、県内外の酒蔵に蔵人として酒造りに携わる例が少なくなかった。女学生の親族は、農閑期になると酒づくりの仕事にかかわっていた。
本作品では、東広島の市民でさえあまり知られていない被爆者を救護した歴史と、酒づくりの繁栄を当時女学生であった人物を起点として、東広島の誇る、赤瓦の美しい屋根の風景にフォーカスを当てながらこの制作を展開する。

作家プロフィール

美術家 宇佐美雅浩(1972-)
千葉市生まれ。1997(平成9)年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。撮影場所となる現地での取材や人々との対話から地域の歴史的背景や社会的様相を引き出し、それにまつわる人物を仏教絵画の曼荼羅の様式のごとく中央に据え、周囲に中心人物の世界観を表現するものや人々を配置することで、その関係性を縮図として1枚の写真に収める〈Manda-la〉プロジェクトを大学在学中から20年以上に渡り続けている。2015年に開催した個展で20年間未発表だった同シリーズを初公開し反響を呼んだ。気仙沼、福島、広島、千葉、佐渡島、キプロス島など、その活動範囲は日本国内のみならず海外へ拡大している。

展覧会情報

今回の制作作品は、下記展覧会でドキュメント映像とともに展示します。

会期 令和7(2025)年2月7日(金曜日)~3月23日(日曜日)
開館時間 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(祝休日の場合は翌平日)
主催・会場 東広島市立美術館 3階展示室(観覧料有料)

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